Lesson 0001

回転率とボーダー

座る前に、その台が勝てる台かどうかを数字で判定する。

所要 15分 演習 5問 4円パチンコ前提 用語集 早見表
今日のゴール

「千円で何回転するか」を自分で測って、その機種のボーダーラインと比べ、打つ/打たないを言葉で説明できるようになる。これができれば、収支をプラスにする作業の8割は手に入る。

1. 打ち方では勝てない。台選びで決まる

結論から言う。パチンコの収支は、どの台に座ったかでほぼ決まる。演出を見極めても、ボタンの押し方を変えても、確率そのものは動かん。動かせるのは「同じ1,000円で、抽選を何回受けられるか」だけ。

なんでそれが動くかというと、店が釘を曲げて調整しているから。同じ機種・同じ島に並んでいる台でも、ヘソに玉が入りやすい台と入りにくい台がある。千円で20回抽選を受けられる台と、千円で12回しか受けられん台が、隣同士で並んでいる。これが「台選び」が存在する理由そのもの。

釘の調整は違法ではない。店が営業として利益率を設定する行為で、どの台を甘くするかは店の自由。だからプレイヤー側は測って選ぶしかない。

2. 千円 = 250玉

まずここを体に入れる。4円パチンコは玉1個を4円で借りるから、

1,000円 ÷ 4円 = 250玉 3,000円なら750玉。1万円なら2,500玉。期待値の計算は全部この換算から始まる。

3. 回転率とは

回転率

千円でヘソ(盤面中央下の入賞口)に玉が何回入ったか。
回転率 = 通常時の回転数 ÷ 投資額(千円)

1回転 = 大当り抽選1回。つまり回転率は「千円でくじを何枚買えるか」という意味。同じくじを同じ値段で買うなら、枚数が多いほうが得。それだけの話。

数えるときの絶対ルール

電サポ中(大当り後の時短・RUSH中)の回転は数えない。あそこは玉がほとんど減らんので、混ぜると回転率が実際よりずっと良く見える。測るのは「通常時」だけ。

4. ボーダーラインとは

ボーダーライン

収支がちょうどゼロになる回転率。機種ごと・交換率ごとに決まっていて、調べればわかる数字。

覚える必要はない。打つ機種の名前で検索するだけ。現行のミドル機なら、だいたい等価で17〜19回転のあたりに来る。

実在機種の等価ボーダー(出典は末尾)。この水準感だけ頭に置いておく。
#機種等価ボーダー
1Pフィーバー機動戦士ガンダムユニコーン17.9 回転/千円
2新世紀エヴァンゲリオン17.8 回転/千円
3コードギアス17.6 回転/千円
4eリング 最恐領域(オレンジ)17.3 回転/千円
回転率 > ボーダー なら打つ / 回転率 < ボーダー なら打たない これが期待値稼働の全体像。あとは精度の話。

5. 測り方(5手順)

  1. データカウンターの回転数を控える。座った時点の表示をメモする。
  2. 3,000円まとめて入れる。千円だけだと誤差が大きい。
  3. 通常時だけ打ち切る。当たったらそこで一旦締める。電サポ中は数に入れない。
  4. 玉を使い切った時点の回転数を控える。上皿に玉を残すと過小評価になる。
  5. 割る。(終了 − 開始)÷(投資額 ÷ 1000)。

ここまでが知識。あとは手を動かすだけ。

6. 演習

答えを入れて「判定」を押す。間違えてもええ。思い出そうとする負荷そのものが、記憶を長持ちさせる。

演習 1 / 基本の計算

この台の回転率は何回転/千円か。

投資額:3,000円
通常時に回った回転数:48回転
回転/千円
演習 2 / 電サポを外す

同じ台で、途中で大当りが1回あった。回転率は何回転/千円か。

投資額:5,000円
データカウンターの回転数:開始 120 → 終了 205
そのうち、大当り後の電サポ中に回った分:35回転
回転/千円
演習 3 / 判定

等価交換の店。ボーダー 17.8 回転/千円の機種を実測したら 16.5 回転だった。どうする。

演習 4 / 交換率の罠

東京の店(28玉=3.57円、無制限)。ネットで調べた等価ボーダーは 17.5 回転。実測は 17.8 回転だった。どうする。

ヒント:非等価の店では、現金で買った玉は4円なのに換金は3.57円。この差損のぶん、ボーダーが上がる。この条件での実戦ボーダーは 18.2 回転(持ち玉比率65%で計算)。
演習 5 / ホールでの台選び

東京の店(3.57円・無制限)で3台測った。実戦ボーダーは交換率補正済み。どれを打つ。

1番:実戦ボーダー 18.0 実測 17.6
2番:実戦ボーダー 16.7 実測 19.2
3番:実戦ボーダー 19.5 実測 19.8

7. 自分の数字で試す

実際に測った数字を入れてみる。印刷して持っていくなら早見表のほうを使う。

8. 現実チェック

ここまでの理屈は、実際のホールではどう出るか。ある実戦記事で、1日に6台を打った記録が公開されている。

6台・合計58,000円投資・859回転の実測(出典は末尾)。
#項目数値
16台の平均回転率14.8 回転/千円
2同クラス機種の等価ボーダー17.6 〜 17.9
3回収率約 83 %
4最も悪かった台10.4 回転/千円

つまりホールに並んでいる台の大半は、打った時点で負けが確定している。1万円入れて平均8,300円しか戻らん設計。これを知らずに「空いてる台」「好きな機種」で座るのが、負ける人の打ち方。

逆に言うと、やることは単純。測って、ボーダーと比べて、超えてなかったら座らない。派手な技術はいらん。この地味な判定を毎回やるかどうかだけ。

9. 今日の持ち帰り

この3つだけ覚えて帰る。
#内容
14円パチンコは 千円=250玉。回転率=通常時の回転数 ÷ 投資額(千円)。
2ボーダーは調べる数字。覚えるものではない。ただし交換率で変わるので、等価の数字をそのまま使わない。
3判定はボーダーとの差で見る。生の回転率の大小ではない。+2回転以上が目安。